印鑑の歴史

日本人なら誰でも印鑑を持っているのは当たり前ですが、実は他の国にはない習慣です。印鑑そのものは古代メソポタミア文化に原型を見る事ができます。やがて世界中に広まっていきますが、次第に廃れていき、中国に残るのみになりました。日本の印鑑は中国から伝わったものです。日本史で習う「漢倭奴国王印」の金印は有名ですが、それが日本最初の印鑑と言われています。ですが、日本では戦国時代までは印鑑よりも花押、つまりサインが多用されていました。

日本で印鑑が使われるようになったのは江戸時代以降のようですが、それからは庶民にも印鑑使用が広まり、現在に至っています。不思議な事に、日本に印鑑を伝えた中国では今は印鑑はほとんど使用されていません。書類などには自筆のサインをするようです。また、韓国も印鑑の文化が10年程前まではありましたが、偽造による犯罪が増えたため、現在は使用している人はほとんどいません。つまり、世界で印鑑を日常的に使用している国は日本だけと言っても過言ではないのです。

さて、「漢倭奴国王印」は金でできていますから、柔らかすぎて実用には向きません。金が95%含まれているので宝飾品として考えた方が自然です。今から印鑑を作ろうする方は間違っても金で作ってはいけません。

それでは、印鑑はどのような材質を使えばいいのでしょうか。印鑑には、使用する人、趣味・好みなどに合わせたさまざまな素材があります。この記事では、そういった印鑑素材をご紹介いたします。印鑑購入の際のご参考になれば幸いです。